マウスガード・ナイトガード・マウスピース・シーネ・スプリントという言葉をご存知でしょうか？
言葉の感じから“何かを守るもの”であることはお察しいただけると思います。
明確に定義づけがされておらず、医師によって呼び方が違うため、ここではヒトクチに「マウスピース」としてご説明します。
マウスピースの用途は、大きく分けて二つです。
一つは、激しい運動や格闘技をするときに、歯や口腔内を保護して怪我しないように装着する装置のこと。
ボクシングなどの格闘技、あるいはラグビーなどの激しい衝突を伴う球技などのスポーツで、外傷を予防するために用いられます。最近はバスケットボールでも使用されることがあります。また、歯を食いしばって力を出すようなスポーツでも使われています。
二つ目は、顎関節症の治療や歯ぎしりによって歯や顎に負担がかかるのを防ぐために、睡眠中に口の中に装着するものを指します。
「歯ぎしり」「食いしばり」といった、歯の先端を小刻みにカチカチと接触させるといったことを無意識に行う運動が“ブラキシズム”です。
ブラキシズムには、歯ぎしりを指す「グラインディング」、上下の歯を強く噛みしめる（食いしばる）「クレンチング」、上下の歯をカチカチと連続的に速く噛み合わせる「タッピング」があります。
このうちグラインティングは就寝中に起こることが多く、これによる歯の摩耗を防ぐために、マウスピースが使われます。
歯科矯正に使われるマウスピースもありますが、ここでは歯を守るためのマウスピースをご紹介しました。
「なぜか分からないけれど、朝起きたら歯に違和感がある。」「歯が小さくなった気がする」「口が開きづらい」という方、あごの関節に違和感があるという方は、マウスピースをつける事で改善するかも知れませんので、一度医師にご相談ください。
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