学校や歯科での検診の際に、「C1、C2……」と医師が言っているのを聞いたことがありませんか? これは「Caries(カリエス)=虫歯」の“進行度合い”を示しています。
Cの後ろにつく数字は0から4までの5段階で、C0、C1、C2、C3、C4となります。
【C0】
自覚症状は全くない状態です。
治療はできるだけせずにフッ素を塗り再石灰化することを試みます。
【C1】
エナメル質(歯の表面)に小さな穴があいた状態で、エナメル質には知覚がないので痛みはありません。基本的には皆さまに歯磨きをがんばってもらい経過観察にします。再石灰化してくれれば削らずに済みます。もし治療になっても痛みを感じることなく治療ができます。
【C2】
穴が象牙質まで進行した状態で、冷たいものや熱いものがしみるようになります。
できるだけ早く歯科を受診する必要があります。
【C3】
歯髄(神経)までむし歯が進行した状態で、歯髄炎をおこし激しい痛みがおこります。むし歯が神経まで達しているので治療に回数がかかります。炎症がひどいときは麻酔が効きにくくなります。
【C4】
むし歯が歯根まで進行した状態で、歯を抜かなければならない場合が多いです。抜いたままになると噛み合わせに良くないことがたくさん起きますので、抜いた後の治療にまた何度かかかります。
ちなみに「○(まる)」は治療済みの歯のこと、「/(斜線)」は異常の無い歯のことです。
C1までは歯へのダメージが最小限で済みますので、進行してしまう前にしっかりケアするのがオススメです。
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