まず初めに知ってほしいのは、歯周病は予防できる感染症です。
歯周病の原因は歯周病菌感染で、そこに口腔内の清掃不良が加わると進行していきます。
では進行していくとどんな症状が出るのでしょうか。
＊歯肉が赤く腫れている
＊歯が動いてきた、もしくは歯と歯の間にすき間ができて
食べ物が詰まるようになった
＊歯が長くなってきた
＊起床時口がネバネバする。
＊口臭が気になる
＊噛みごたえのあるものが痛くて噛めない
等々・・・
しかし歯医者さんが苦手な方にはこれらの症状のほとんどは来院理由になりません。なぜなら歯周病は重度になるまであまり痛みが出ず、自覚症状として意識されづらいからです。
そして歯周病にとって一番厄介なのが喫煙です。非喫煙者に比べ２～８倍、歯周病に罹患しやすく、血中のニコチンは毛細血管の収縮作用があるため、歯肉からの出血や発赤といった症状が出にくいのです。そうしますと余計に気づきづらくなります。さらに喫煙していると、治癒も遅くなります。
さらに歯周病は全身にも影響を及ぼします。
＊糖尿病
＊脳梗塞
＊誤嚥性肺炎
＊心筋梗塞
＊心内膜炎
＊動脈硬化
＊低体重児出産・早産
＊メタボリックシンドローム
特に最近は糖尿病の合併症の一つに挙げられるようにもなってきて、歯周病になると糖尿病が悪化するともいわれています。逆に歯周病治療によって糖尿病も改善することが分かってきています。
そして高齢者の肺炎の原因の多くは誤嚥性肺炎と言われています。
歯周病菌は血管に入り全身に影響してくる感染症です。しかし口腔内に全く菌がいないという方はいません。それを自分だけでコントロールするのはとても困難です。
歯科医院へ何年も通院されてなかった方が急に来院され、痛くて噛めないんですといらっしゃるかたがいます。そのような方の多くが、歯周病が重症化していて抜歯になってしまうケースになります。痛いという症状が出にくい病気だからこそ、是非定期検診にいらしてください。
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